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“高見え”するデザインって何?|普通のものが“少しだけ上質”に見える理由を考えてみる

デザイン
この記事は約4分で読めます。

こんにちは、atsumoです。

今回のテーマは、「“高見え”するデザイン」。

 

突然ですが、あなたも
「なんだか高そうに見える」「上質だなあ」
と感じた物やデザインはありませんか?

 

同じ“スマホケース”でも
なぜか上質に見えるものがあったり、

 

同じ“箱”でも
なぜか高級に感じてしまうものがありますよね。

 

けれどその理由を言葉にして説明しようとすると、
なかなか難しいものです。

 

今日はその「高見え」の正体について
ゆっくり考えていきたいと思います。

 

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「高見え」とは?

高見栄について感覚的に言うなら、

実際の価格以上に、上品で質が高く見えること。

だと思います。

 

ただ、ここで重要なのは
「豪華」ではなく「上品」という表現が似合うということ。

 

高見えは
“派手さ”とは真逆のところにありますよね。

 

高見えするデザインの条件

①余白があること

高見えデザインの特徴の一つに
「余白の扱いがうまい」というものがあります。

 

余白というと
「空いている部分」くらいの印象かもしれませんが、
実際は “ゆとり”“品の良さ” をつくる大切な要素です。

 

余白があることで、

 

– 情報を詰め込んでいない自信
– ゆっくり見ていいよという安心感
– 品の良い落ち着き

が生まれ、自然と“高見え”につながります。

 

逆に余白が少ないと、
どれだけ良い素材を使っていても窮屈に見えます。

 

②色の使い方が控えめで丁寧

高見えする色は、
「強い色」ではなく「品のある色」です。

 

例えば、

– くすみ系
– ベージュ
– グレージュ
– チャコール
– ネイビー
– ダスティピンク

 

こういった色は主張がやわらかく、
大人っぽい印象をつくります。

 

さらにポイントなのは、
色数が少ないこと。

 

全ての要素が主張しないことで
高いまとまりや洗練さが生まれます。

 

③線と形に“無駄”がない

高見えデザインは、
形がやたら複雑ではありません。

 

– エッジが美しい
– 線の太さが均一
– シルエットがすっきり
– 不必要な装飾がない

 

これらはすべて
「余裕」や「品」を感じさせる要素になります。

 

人間でも、
身に着けるものはシンプルでも
姿勢が良いだけで“上質”に見えたりしますよね。

 

形にも同じことが言えます。

 

④素材感が伝わる

高見えの大きな理由のひとつは、
素材が綺麗に見えること。

 

– 光の反射が上品
– 表面の質感が丁寧
– 滑らかな影
– 細部の仕上げが綺麗

 

逆に仕上げが雑なだけで
一気に「安く見える」こともあります。

 

たとえば、
質の良い紙は影の落ち方や触れた時の反応が違うように、
素材感はゆっくり見ていると自然と伝わりますよね。

 

⑤リズムや密度が整っている

高見え=整っている
と言い換えてもいいかもしれません。

 

– 文字の間隔
– 画像の余白
– 線の太さ
– レイアウトの重心

 

こういった細かいバランスが美しいと
それだけで「丁寧さ」が生まれます。

 

“高見え”は結局のところ
丁寧に作られている印象 が重要なんです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

高見えするデザインは、
派手でも豪華でもありません。

 

むしろ逆で、
静かで、余裕があって、隅々まで丁寧に扱われているもの。

 

その“品の良さ”や“ゆとり”が伝わった時、
僕たちは自然と「なんか高そうだな」と感じるのだと思います。

 

僕自身、デザインをするとき

力強さや主張とは違う、この“静かな上質さ”を大切にしたいといつも思っています。

 

今回の内容も、
あなたのものづくりのヒントになれば嬉しいです。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

またお会いしましょう。

 

 

 

atsumo

理工系の学部を卒業し、メーカーの生産技術職を経てデザインの道に進み、工業デザインとUI・UXデザインを経験しました。僕と同じような人がデザイナーやクリエイターを目指したり制作活動をすることの力になりたいと思っています。

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