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「上手な字」と「下手な字」の違いって?|字の美しさの正体について考えてみた

かたち
この記事は約6分で読めます。

こんにちは、atsumoです。

 

突然ですが、あなたはあなたの「字」に自信がありますか?

また、その理由はなんでしょうか?

 

もしかすると、「自分は字が下手だから…」と、自信を持てない人が多いかもしれません。

 

でも、字を書くときの上手い下手の違いって何によって生まれるのでしょうか。

 

もしかしたら、これがわからないことこそが下手を生み出してしまう理由になっていて、

逆にそれがわかれば、自信が持てるものに近づけていけるのかもしれません。

 

というわけで今回は、上手と下手の違いや、上手な字の条件について考えていきましょう。

 

 

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「上手」と「下手」の意味

まずは、言葉に注目して、

上手と下手の意味をそれぞれ確認してみましょう。

 

まず上手については、

物事のやり方が巧みで、手際のよいこと。また、そのさまやその人。

(goo辞書より引用)

と説明されています。

 

一方、下手については、

物事のやり方が巧みでなく、手際が悪いこと。また、そのさまや、その人。

(goo辞書より引用)

と説明されています。

 

日ごろよく使う言葉ではありますが、

このように文字で表されると新鮮味がありますよね。

 

この定義を踏まえると、書き方が巧みであったり、手際良く書かれた字が上手

そうでない字が下手になると考えられます。

 

・・・

しかし、これでは終われません。

幅広く説明しているこの表現ではふんわりしていて、実践的では無いですよね。

 

というわけでここから僕がより深く考えてみたいと思います。

 

 

 「上手な字」と「下手な字」はどこで差がつく?

字のそもそもの役割は、

– 自分の考えを残す
– 相手に伝える

この2つです。

 

つまり、
読み手が迷わず読めることが“最低条件”なのだと思います。

 

そのうえで上手な字には、共通するポイントがいくつかあります。

 

 ① 読み間違えない「判別のしやすさ」

これは最重要。

 

– 「に」と「こ」
– 「れ」と「ね」
– 「る」と「ろ」

などが曖昧になってしまうと、読み手は一瞬迷ってしまいますよね。

 

上手な字は、
その文字らしさがきちんと立っている のです。

 

② 「とめ」「はね」「はらい」が意図的である

日本語の美しさって、この “筆の動き” にあります。

 

– とめるべきところは止まり
– はねるところは軽やかに跳ね
– はらうところは空気を含んで伸びていく

 

これがあるだけで、
字に命が宿ったように見えます。

 

逆にすべて同じ太さ・同じ終わり方だと、
どうしても“のっぺり”してしまうんですよね。

 

 ③ 「一文字の中のバランス」が整っている

字は“図形”と同じで、
縦と横の比率、余白、中心の位置が崩れると不安定に見えます。

 

例えば、

– 「日」の縦棒が長すぎる
– 「木」の上が広がりすぎている
– 「右・有」の払いの角度がバラバラ

こういうとき、なんとなく“下手”に感じてしまうのです。

 

逆に、上手な字は

縦横の比率・角度・空白の量が整っているため、
視線がスッと流れます。

 

 ④ 他の字との「一貫性」がある

実はこれがとても大事。

 

フォントに“統一されたルール”があるように、
手書き文字にもルールの一貫性が出ると美しく見えます。

 

– 角を丸めるのか、とがらせるのか
– 全体的に太いのか、細いのか
– 縦画と横画の強弱をどうつけるか

 

字の形そのものよりも、

「この人は意図してこの書き方を選んでいるな」

という“意思の見える字”が美しいのです。

 

⑤ フォントも「上手さのヒント」を持っている

デジタルの文字には
“とめ・はね・はらい”が省略されているものも多いですが、
それでも美しく見えるのは、

全体のバランスが緻密に調整されているから。

 

– 角の丸み
– 太さ
– かすかに傾ける角度
– 白黒の割合

 

これらが細かく設計されているため、整って見えるのです。

 

手書き文字にも同じことが言えて、

「ルールに基づいた統一感」がある字は上手に見える。

ということが分かります。

 

じゃあ、結局「上手な字」って?

長くなりましたが、僕なりの結論としては、

意図が感じられ、バランスの良い字。

これに尽きると思います。

 

上手な字って、特別な才能というよりも、

– 自分の癖を知ること
– 一貫したルールを決めること
– 読み手を想像すること

この積み重ねなんですよね。

 

普段ペンを持つ機会は減ってきましたが、
せっかく書くなら、ちょっとだけ意識を込めたい。

そんなふうに思いました。

 

まとめ -「上手な字の条件」

上手な字のための条件は、他の文字と混同することがなく判別可能で、スムーズに読めることを前提として、

 

・「とめ」「はね」「はらい」など、メリハリを持たせて書くこと

もしくは

・あるルールを一貫して守って書くこと

+

・一文字の中でのバランスがとれていること

・他の文字とのバランスがとれていること

 

つまり、

意図が感じられ、バランスの良い字であること

であると導きました。

 

こうしてみると上手な字を書くためには、当然ただ手を動かすだけではいけないのだと思います。

 

ペンで字を書くことが少なくなった僕ですが、意図を持って、意識して上手な字を書けるようがんばりたいと思いました。

 

今回はこの辺で!

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

またお会いしましょう。

 

アツシ

理工系の学部を卒業し、メーカーの生産技術職を経てデザインの道に進み、工業デザインとUI・UXデザインを経験しました。僕と同じような人がデザイナーやクリエイターを目指したり制作活動をすることの力になりたいと思っています。

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