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「光」と「かたち」の関係って?

 

こんにちは、atsumoです。

 

ものの形を構成する要素の一つに「光」があります。

 

形なのに光?

と、形と光は一見関係が弱そうに思えるかもしれません。

しかし、実際はとても強い結びつきがあるんです。

 

というわけで今回は、形の要素としての光を、光と形としてまとめてみます。

よろしくお願いします。

 

 

光と形について

光の正体については過去の記事で紹介しました。

 

光源は、通常屋外の場合は太陽、屋内の場合は蛍光灯などの照明になるかと思います。

が、今回重要なのは光源ではなく、光が当たる物体のほうです。

 

ある物体に光が当たって、反射した光が目に入ることで色や形を認識できるのですが、

このとき、光を強く反射する部分やその光をハイライトといいます。

 

物体と光の位置関係の変化に伴いハイライトも移動しますが、

特に、稜線と呼ばれる山脈状のエッジ部分は、その形状に沿って線状に光ります。

 

しかも、稜線はハイライトを吸い寄せて捕らえ、移動させてもしばらくの間ふんばるかのように光り続けます。

 

この光のラインをハイライトラインといいます。

 

自動車の画像を検索すると、正面や側面にラインが確認できるかと思います。

 

このラインは、光が当たる箇所が平面であったらこのように光ることはなく、目立たず形として捉えることが難しいのです。

 

印象的なハイライトラインは、デザイナーが光の残り方を意図して形を考えたものなのです。

 

車のCMや、その他製品の公式のプロモーション写真を見てみると、この光が最もよく見える角度で作成されているんです。

 

ハイライトラインの中でも、そのものを最も特徴づけるラインはキャラクターラインというそうです。

 

光が留まることでその部分の形を認識できるという側面もありますので、

光と形は非常に関係が深く、光について深く考えることは重要なものであることがわかります。

 

ラインの太さやラインの形状、流れる速さを変えることで印象を変化させるることができるのですが、

物の形状に依存する物なので、両方をすり合わせながら検討することが必要になります。

 

 

光の印象

テレビCMで、こんな光景を見たことがあるのではないでしょうか?

・暗闇の中の車に光が当たってキラリ

・暗闇の中のロゴマークに光が当たってキラリ

 

これは鮮明にイメージができるくらい、印象的ではないですか?

 

僕はこの、キラリという光の反射に対して、人はかっこよさを感じるのだと思っています。

 

かっこいいのキーワードは、「強さ」です。

キラリと輝くものは、鋭いものや硬度を持ったもの。

強さを想起させるものです。

 

結論としては、

オリジナリティのある光を作りあげられれば、その物に対してかっこいいという気持ちを持って貰うことができ、光の反射と合わせて強く印象に残すことができるということです。

 

 

まとめ

今回は、光と形、ハイライトラインについて紹介しました。

 

今回の記事を読んで、なにか発見になっていれば嬉しいです。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

それではまたお会いしましょう。

 

 

atsumo

理工系の学部を卒業し、メーカーの生産技術職を経てデザインの道に進みました。僕と同じような人がデザイナーやクリエイターを目指したり制作活動をすることの力になりたいと思っています。
デザイン全般のお仕事もお待ちしています。

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