陰影は、普段の生活では意識することがほとんどないのではないかと思いますが、
ひとたび絵などで表現するとなると非常に重要になる要素です。
今回は、そんな陰影についてまとめてみます。
陰影
光がものに当たって、もの上にできる暗みを陰、光が物に当たって地面や土台にできる暗みを陰といい、まとめて陰影といいます。
デッサンを行う際にはその表現に非常に重要になります。
陰影の効果
次に、陰影の効果についてまとめてみます。
紙にただの円を描いたとしましょう。
その円は、現実に存在するものなのか、それとも平面上だからこそ存在しているものなのか。
中身は空洞か、詰まっているのか、
線は何でできているのか。
など、不明な点がたくさんあります。
そもそも、一般的にはただの図形の円という認識しかもたれないと思います。
しかし、例えば円の右下辺りに黒い陰、
円の下側線の外側に黒い影を加えることで、立体感を持たせ球を表現することができます。
この陰影のつけ方によって、立体物であるというリアリティや、透明・不透明などの性質、奥行き感などを表現することができるのです。
ただの平面を立体物にできる陰影は、もちろん円だけでなく、物や人の形にも描き加えられるものです。
陰影は光があることで生じるもの。
光はものの形の特徴をこぼすことなく当たり、反射します。
それによって生じる陰影も、そのものの形を反映したものになります。
したがって、光と陰影を描くことができれば、直接描かずして形を表現することが可能ということです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
絵などで表現する際は、ものだけでなく陰影にも注意をしてみてください。
陰影をつける前と後ではぐっとリアリティが違うはずです。
それではまたお会いしましょう。