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【金属】「加工方法」と「印象」の関係って?

この記事は約4分で読めます。

 

硬くて丈夫な金属は、私たちの生活に欠かせません。

そんな金属には、加工方法が複数あり、部品の使われる場所に応じて加工方法が選択されています。

 

今回は、金属の加工方法と印象についてまとめたいと思います。

 

 

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金属について

まず、はじてにですが、金属は、金属光沢をもち、熱や電気をよく伝え、展性や延性に富む物質の総称です。

 

①金属光沢をもつ

②電気伝導性、熱伝導性が大きい

③展性、延性がある

という特徴を学校で学んだ記憶がある方も多いと思います。

 

これらの特徴をもつため、複数の加工方法を取ることができます。

次に、材料としての金属の加工方法についてまとめてみます。

 

金属の加工方法

金属部品の加工方法を大まかに分類すると、力を加えて形を作る方法熱を加えて形を作る方法の2つに分けられます。

力を加える方法は、さらに削り出す方法変形させる方法に分けられます。

 

削り出す方法について

金属を削り出す方法の利点としては、熱を加えないため、膨張や収縮といった変化がなく、精密な加工が可能なことです。

 

この加工法の一つが、旋盤加工です。

回転させる軸に金属の塊を取り付け、回転させながら切削工具を当てて加工します。

 

旋盤加工とは逆に、切削工具を回転させて加工する方法をフライス盤加工といい、主に平面を作ったり溝を設ける際に用いられます。

 

基本的に、これらの加工方法で作成するものは円筒や円錐などの回転体になります。

 

削り出しによる成形品の印象

削り出しで作られる形の印象について考えてみましょう。

 

削りによって生じる面と面の境界(エッジ)はシャープになります。

ものによっては指でサッとなでただけで切ってしまうこともあるほどです。

熱を加えないことで実現される高い精度と相まって、硬質な印象を与えます。

硬く鋭いという要素から、強さそしてかっこよさを感じさせることもできるでしょう。

 

変形させる方法について

金属を変形させる方法には、プレス加工や鋳造があります。

プレス加工は、金型などで材料を挟み、力を加えて変形させて成形する加工法です。

板金を型でプレスして必要な形状を作成、不要な部分を打ち抜いて形を作ります。

プレス加工の一種の深絞りは、一枚の板金を深さのある凹状に変形させる加工方法で、特に容器の成形に用いられます。

 

 

変形による成形品の印象

変形によって作られる形の印象について考えてみましょう。

 

変形によって作られるものは、金属の展性や延性を活かして曲げられています。

曲げでは完全に尖ったエッジを作ることができないため、全体の印象としてしなやかで柔らかい印象になります。

曲線的な部分が生まれ、反射する光によってつや感が生まれることからも、美しさを感じさせることもできるでしょう。

 

溶かして型に入れる

熱を加えることで溶かすことのできる金属は、型に流し込んで成形することもできます。この方法を鋳造(ちゅうぞう)といいます。

主流のダイキャスト法は、溶かした金属を機械的に圧入する方法のため、鋳造の中では高い精度が保てる加工法で、主にアルミの成形に用いられています。

 

鋳造は、型を合わせた後に材料を注入する方法のため、成形品には型どうしのつなぎ目が残ってしまいます。

このため、外装部品の成形にはあまり用いられない方法です。

 

まとめ

今回は、金属の加工方法とそれによって作られるものの印象を中心にまとめてみました。

 

金属を活かしたもの、金属のようなものを作る際にはこれらの加工方法の特徴を取り入れるということが有効です。

 

皆さんの製作のお役に立てればと思います。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

またお会いしましょう。

 

 

アツシ

理工系の学部を卒業し、メーカーの生産技術職を経てデザインの道に進み、工業デザインとUI・UXデザインを経験しました。僕と同じような人がデザイナーやクリエイターを目指したり制作活動をすることの力になりたいと思っています。

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