こんにちは、atsumoです。
シンプルなものって人気が高いですが、実際僕たちはなぜシンプルなものに惹かれるのでしょうか。
そう考えると、わからなくなってしまいますよね。
シンプル自体の意味はシンプルじゃない気がしてきます。
ですが、よく観察すればきっとシンプルなもののエッセンスが見つかるはずです。
というわけで、今回はシンプルについて考えたいと思います。
よろしくお願いします。
シンプルなものの要素
シンプルを定義づけるために、まず、身近なシンプルなものの要素を挙げていきたいと思います。
形状について
・形の印象が一言で表現できる
まる、しかく、さんかくなど、形のイメージを一言で表現ができるものはシンプルです。
・シルエットが少ない線で描ける
シルエットが少ない線で描けるものは凸凹が少なく、シンプルであると思います。
・面と認識できる広がりがある
面と認識できる部分があることも、一つシンプルの要素である気がします。
例えば、1cm角の三角錐はシンプルなのかと考えると、角が集中していてあまりそうは思えません。
「角」よりも「面」の印象が強い必要があるのではないでしょうか。
質感について
・質感の印象が一言で表現できる
質感は材質の影響が大きいです。
プラスチックと金属など、種類の異なる素材が使用されていることが明らかなものよりも、1つの素材で作られているものの方がわかりやすく、一体感があります。
・光の反射が強くない
光の反射が強くてギラついているもの、例えばカットした金属の切り口を目で見るときの光の刺激は強いと思います。
この刺激というものは少ない方がよりシンプルだと感じられるのではないでしょうか。眩しすぎるとシンプルどころではありません。
色について
・色の印象が一言で表現できる
シンプルなものは色についても一言で表現ができるものが多いと思います。
2色以上であっても、それはベースカラーに対するアクセントのカラーであるようなイメージ。
・自然な発色をしている
ナチュラルとも重なりますが、シンプルなものは過剰に塗装されていなくて素材を活かした発色をしてるとおもいます。
ただし、プラスチック製のものに関しては、透明な樹脂に着色をしているので、例外です。
シンプルとは何か
シンプルを辞典で調べると、簡素・単純と出ます。
単純の単は、ただ一つ、一つのまとまりという意味があります。
このことからも、全体の一体感があることと、構成するものの数が1に近いことが連想できます。
これまでのことから、シンプルとは、
形、色、質感について、それぞれ一つの言葉で表現できる状態と定義できるのではないでしょうか。
サイズが大きすぎたり小さすぎたりするとそれ自体が特徴になってしまい、シンプルとは少し離れてしまうのではないかと思います。
しかし、人にとってということを外せば、サイズは関係ないのかもしれません。
この部分は深掘りしてみたいですね。
シンプルはベストなのか
“Simple is best.”
誰が言ったかわかりませんが、この言葉を何かと聞きます。
実際、シンプルは一番なのでしょうか。そもそも、何が良いのでしょうか。
僕が考えるに、形がシンプルなものは構成する線が少なく、シルエットが一言で表現できるため、目で捉えてからそれが何か判断するまでの時間が短いです。
人はわからないものに対して不安を感じるといいますので、シンプルでわかりやすいものには安心感を感じるのだと思います。
また、構成が複雑でないため、掃除などメンテナンスも簡単にできると思います。
他の記事でも言っていますが、汚れを気必要がないことで心理的に安心感も生まれるのではないかと思います。
形状自体が斬新で、発見があるものはもちろん素晴らしいと思いますが、わかりやすさと機能性、そこからくる安心感を兼ね備えたシンプルはやはり一つの正解なのだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
他にも、シンプルの条件はあるかもしれませんね。
それを実践できたものはよりシンプルなものにできると思います。
みなさんも考えてみてくださいね。
もしかしたら、究極のシンプルなものは、色も形も質感もその他のことも、全てひっくるめて一言で表現できるのかも。
うーん、難しい。
みなさんも、シンプルなデザインを試てみてくださいね。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
またお会いしましょう。