ものをデザインして作るとき、売るときに、人物像が見えていることが大事だと思うのです。
しかしながら、これがなかなか難しく、目の前の作業に夢中になって見失ってしまうこともあります。
というわけで今回は、誤った仕様にしてしまなわないための、相手に寄り添い続ける方法についてまとめてみます。
よろしくお願いします。
atsumoが考える芸術とデザイン
芸術とデザインの違いについていろいろと説明がされていますが、僕の解釈でまとめてみます。
自分を表現するための活動が芸術、相手に合わせて行う活動がデザインという違いだと思います。
芸術は必ずしも相手に届けることは必須ではありませんが、デザインした商品は人に買ってもらう必要があります。
しかし、自分が誰のために作ったかわからないものは、どこに・どのように売ればいいかわからず、それは消費者にとっても誰が買うものなのかわからないということに繋がってしまいます。
ひたすら手を動かしてものを作る、思い浮かんだものを表現するという行為でできたものは、どれだけ便利に美しくできても、便利な芸術作品だと考えるべきだと思います。
どこかに抜けがあり、人のためではなくなっている部分が存在するためです。
芸術とデザインについて考えましたが、もっとも避けなければいけないことは、人のためでも自分の表現でもないものを作ってしまうことだと思います。
そうしてできたものはデザインされた商品でも芸術作品でもない、さみしく悲しいものになってしまうと思います。
次は、具体的に、人のためのデザインを貫くための心がけをまとめたいと思います。
人のためのデザインの心がけ
最終的に受け取る人物(相手)の姿を思い描く
あなたが何をプレゼントするか考えているとき、必ずその前にはプレゼントする相手がいますよね。
デザインをする前にも、商品を届ける人の姿をイメージできるようにしましょう。
まずは、性別、年齢、学生か社会人か、一人暮らしかどうかまでがわかれば良いかと思います。
ぱっと思い浮かばない場合は、思い描くための準備をしましょう。
相手の一日の活動場所をイメージする
人によって、一日を過ごす場所はそれぞれ異なります。
家、電車、学校、SNS・・・
といった感じで、種類をあげてみましょう。
作るものによっては使用場所が決まってるかもしれませんので、ここで絞るということもできます。
しかし、ものであれば使っていない時も場所を取りますので、思いがけないヒントが得られるかもしれません。
相手の一日の行動をイメージする
上であげた場所の中で取る行動はまた異なります。
自分もその場所についていっているイメージで相手の行動を観察しましょう。
場所や行動には危険が存在することも忘れないようにしたいです。
ペルソナを設定する
ペルソナ(persona)とは、マーケティングで用いられる具体的なユーザー像のことです。
趣味、家族構成、価値観、人物像、ライフスタイルなど、本当にその人物が実在するかのように設定をすることで、より具体的でリアリティのあるアイディアを出せることが期待できます。
相手の悩みや意見をヒアリングする
言うまでもありませんが、直接相手から得た声が最も有効です。
しかし、忙しかったり緊張していたりすると、うまく引き出せないということも起こりえます。
現在では、SNSのリプライやアンケートという形で意見を収集するのがさまざまな面で良いかもしれませんね。
ペルソナに対して意見を貰うのもおもしろそうです。
相手がいる場所へ売りだす
ここまで考えることができれば、商品を売るべき場所も見当がつくと思います。
相手がいない場所に売りだしてしまうと商品を見つけてもらえず、相手のためにも自分のためにもならないので気をつけましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
最後までとことん相手のためを思った愛のあるデザインを心がけたいですね。
今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。
それではまたお会いしましょう。