こんにちは、atsumoです。
今回のテーマは「ダイナミック」。
テレビCMなどで「ダイナミックな映像」という表現をお聞きしたことがあるのではないでしょうか。
この言葉、感覚で感じ取って、受け取ったり使ったりしている人も多いのではないかと思います。
今回は、ダイナミックについて、深く考えてみたいと思います。
ダイナミックの意味
ダイナミックは、dynamicという英語で、
語源は強力なという意味のギリシャ語だそうです。
力強く生き生きとしているさま、躍動的、力動的、動力学的なと和訳されます。
こうしてみると、力と動きというワードがポイントのようですね。
dynamicという言葉には、よく聞くような「大きな」や「迫力がある」といった意味はないようで、誤用とされるようです。
atsumoの考察
力と動きといえば、
動きは力をうみ出すことができ、力は動きを生み出すことができますので、強く関係していますよね。
生き生き、躍動的というところから、ただの水平移動のような無機的な動きではなくて、自然物の運動というイメージかなと思います。
自然界のものの動きは一部分では完結しなくて全体として動いていたり、他のものに動きを伝えたりします。
これを表した言葉がダイナミックで、
スポーツ選手が全身を大きく動かすときの様子や大波の動きなどを見たときに発するのだと思います。
ダイナミックな形を作る
では、次にダイナミックなものを作るためにはどうしたらいいかを考えていきます。
線の場合
ダイナミックな線を、動きや力が感じられる線ととらえます。
書道家が字を書くとき、力の加減で太くなったり細くなったりすることや、曲げのカーブを参考に、
曲げる部分はしなやかに、太さには変化をつけることでダイナミックな線といえるものができると思います。
書道は筆の跡や飛び散る墨汁によって、ダイナミックさが強調されていると感じます。
立体の場合
ダイナミックの要素である「動き」を形で考えたとき、
まず、シルエットやそれを構成する輪郭線が直線でなく曲線である必要があると思います。
直線の組み合わせでは、動きと力が伝わっていく感覚が得られないためです。
逆に、曲線を使用し、形を構成する全ての線を曲線にすることができれば、
動きと力が伝わっていくような感覚が得られると思います。
堅いものは柔軟性がないため強い力が加わると壊れやすいということがあります。一方、柔軟性のあるものは力を逃すことができます。
また、曲線といっても、コンパスで引く円弧を組み合わせたような幾何学的なものではなく、曲率が連続的に変化する線を使用し、
流線形にまとめることでしなやかに動くような印象を与えることができると思います。
(流線形について詳しくはこちら)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ダイナミックの意味から、形を作るまでをまとめてみました。
ダイナミックな形は単純ではありませんが、挑戦してみたいですね。
最後まで呼んでくださってありがとうございました。
またお会いしましょう。