今日のテーマは「緊張感」。
なにやら、「ものを配置するときに注意すべきこと」のようです。
というのは、先日、商品パッケージに対して「ロゴ」と「商品名」の配置を検討することがあり、
「こんなもんさ!」と思って上司に渡したところ、数秒で返されたのです。
その理由が、「緊張感が集中している」でした。
も〜〜漠然!笑
そのあと修正してOKはもらったものの、もやもやしたままではいられません。
今回は「緊張感」について考え直し、皆さんにも理解していただけるようにまとめたいと思います。
よろしくお願いします。
緊張感とは
まずは、言葉の意味から確認していきましょう。
緊張感は、張りつめた心持ちや、注意深くなって気持ちが高ぶっている様子を表します。
張りつめるは強く張られている状態を指します。
糸でいうと、ピンと張った状態のさらにその先くらい。
心に置き換えると、気を引き締め、息を飲み、神経を張り巡らせた状態が思い浮かびます。
ものと心に共通する「余裕がないこと」が本質だといえそうです。
ものの緊張感
今回緊張感の原因がうまれていた場所は、印刷した紙の上でした。
(僕にとってはそのときのオフィスもでしたが!)
つまり、紙面上の要素が作りだす「余裕のなさ」とは何なのかを考えればいいはずです。
というわけで、考えていきます。
ものの「緊張感」の正体
みなさんに感じてみてほしいので、今から少し無言になります。
・・・
・
・・・
・ ・
・・・
ぷはあ!
どうでしょう。
初めは1つの「点」に目があって、
2回目は2つの「点」に目がいったんじゃないでしょうか。
逆をいえば、「点以外」のところには目がいかなかったと思います。
目がいったのは、そこへ注意が引っ張られ、意識が向いたからです。
それでは、こちらはどうでしょう。
・・・
・ ・
・ ・
・ ・
・ ・
・・・
・ ・
・・・
どうだったでしょう。
今度は途中で「次は点がぶつかる」と予想したりしませんでしたか?
本来ただの「点」でしかないのに、不思議ですよね。
これを僕は、人間に備わった危険を回避する能力なのではないかと考えています。
話を戻しますが、
ただの「点」で感じることは、点の集合体である「ロゴ」や「文字」、その他全てのものに対しても感じるのではないでしょうか。
つまり、ものどうしが近づき物理的な「余裕がなくなる」ことによって、ある箇所に意識が集中することが、
強い「緊張感」に繋がっているのだと思います。
・ものには意識が向く
・ものが二つあると、二つに意識が向く
・ものどうしが接近し、物理的な余裕がなくなったときに緊張感が感じられる
つまり、要素(もの)が2以上あるときに「緊張感」が生まれる可能性がでるということ。
この要素にあたるものは「これから配置するもの」だけでなく、
配置する範囲の外側の「枠線」も含まれます。
これには、テーブルの端にものが置いてあるときに、下に転がり落ちる心配が生まれることからも感じられると思います。
配置のポイント
ものの配置を考える際には、
要素どうしが近づき、空白が狭くなっていないかを気にする
かつ、
それぞれの要素が一番近づいている要素がどれかを気にする
ということが重要です。
関連の低い要素どうしが接近していて、関連の高い要素どうしが離れていることは、簡潔に意図を伝えるためには望ましくありません。
このとき、要素のサイズによっても距離感やバランスが変わってくるので注意ですね。
「緊張感」と「距離感」に気を配った配置ができれば、
作成物をすぐに返されるようなことは減らせるのではないかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の緊張感、理解していただけましたでしょうか?
結局は、余白が必要ということで、
人間以外にもパーソナルスペースの確保が必要なのだと思います。
つまり、ソーシャルディスタンス!
というわけで何かの配置を検討するときは、緊張感を感じないか、注意してみてくださいね。
今回はこの辺で!
最後まで読んでくださってありがとうございました。
またお会いしましょう。
この投稿がいいと感じていただけた方へ。グッドボタンを押していただけたら嬉しいです。