こんにちは、atsumoです。
今回は「名前」と「かたち」の関係性についてです。
「名前とかたちに関係なんてあるの?」
大半の人が思うと思いますが、
実は興味深いことに、関係があると言われているのです。
それでは本題へいってみましょう。
名前とかたち
突然ですが、
「丸い曲線で描いた図形」
と
「ギザギザの直線で描いた図形」
の2つを想像してみてください。
実は、この図形にはそれぞれ名前があります。
一方の名前が「ブーバ」、
もう一方の名前が「キキ」です。
ここで質問です。
どちらの図形が「ブーバ」でどちらが「キキ」でしょうか?
考えてみてください
・・・
考えましたか?
・・・
正解は・・・!
というものはないのですが、
なんと、98%もの人が、曲線がブーバ、ギザギザがキキだというのだそうです。
実はこれは、
「ブーバ/キキ効果」というもので、
心理学者のヴォルフガング・ケーラーが1929年に初めて報告した効果だそうです。
さらに驚くべきなのは、この結果、
ほとんど被験者の母国語にも関係がなく、
また年齢が違っても変わらないとされます。
おもしろいですよね!
2つの名前の違いとは
この2つの名前は、音声学というものによって明確に区別することができるようです。
音声学において、
ブーバは「円唇母音」または「唇音」にあたり、
キキは「非円唇母音」または「非唇音」にあたります。
どれも聞き慣れませんが、
円唇母音は唇の丸みを伴った母音で、
非円唇母音は唇の丸みを伴わない母音です。
「u・o」が前者、「a・i・e」が後者に当たるでしょう。
唇音は下唇を用いて発する音のことで、
非唇音は唇を用いずに発することができる音です。
ば行・ぱ行などが前者、か行・さ行などが後者にあたります。
お気づきの方もいるかもしれませんが、
日本の擬態語表現「フワフワ」「ギザギザ」などもこの関係に基づいていると考えられます。
外国語には詳しくないのもありますが、日本語って、形や印象と名前や表現がしっくりマッチしていてすごいなと思うんですよね。
このような日本の擬態語についても今後まとめて考えてみたいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
こちらの効果、おもしろいですよね。
これを参考にすると、見た目の印象から名前をつけたり、
名前からかたちを考えたりということに繋がりますよね。
しっくりくる名前をつけるのも、デザインの一つと言えるのではないでしょうか。
今回はこの辺りで。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
それではまたお会いしましょう。