なんかいい
なじみのある街でも、ふらりと歩いてみると気分がすっきりするものですし、いろいろな発見だってあります。
そうして見つけた、ごく普通の街の中の「なんかこの感じ、いいな」について、深く考えていきたいと思います。
第1回目の今日は、ある夜何気なく入った中華料理屋にて。
外観は決して綺麗ではなく、人々の暮らしに馴染みすぎたことにより逆に入りづらい雰囲気を出す店でしたが、勇気を振り絞って入店。
特に通されることもなく座った席のテーブルに、コンと出された水の入ったグラス。
凹凸はなく、高さがあり、何かわからない赤いロゴが斜めに入っているが、しかしすごく透き通っている。
中身の水は冷たく、厚みのあるグラスの周りにも水滴がついていました。
ただの水がとても美味しそうに見えたのです。
僕はこの水の入ったグラスに魅かれました。
なんというか、これが正解で、最高なんじゃないかと思ったのです。
(もちろん、ラーメンとチャーハンも美味しかった。)
だからいい
先ほどのグラスはなにが良かったのでしょうか。
一つ目は、水の冷たさが目で見て感じられることです。
グラスの周囲には結露してできた水滴がたくさんついていました。
これまでの経験から、中に入っているものは空気よりも冷たいということがわかりましたので、どれくらい冷たいかが予想できるくらいでした。
暑い日でしたので、中味が冷たい水だとわかるだけでとても美味しそうで魅力的に感じたのです。
続く