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美しい比率「黄金比」とは?1:1.618の意味とデザインでの使い方を解説

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この記事は約4分で読めます。

こんにちは、atsumoです。

 

皆さんは、世界で「美しい」とされている四角形があることをご存知でしょうか?

そのひとつが 黄金長方形 と呼ばれるもので、
“黄金比”という特別な比率でつくられています。

 

今回は、デザインの基本中の基本でもある
黄金比についてゆるくまとめてみたいと思います。

 

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黄金比とは?

黄金比(Golden Ratio)とは、
「1 : 1.618…」という比率のこと。

 

この比率は古代ギリシャの数学者たちによって研究され、
パルテノン神殿や絵画、彫刻など、
西洋の芸術の中でたびたび使われてきました。

 

“1.618”という値は「φ(ファイ)」とも呼ばれ、
無限に続く数字です。

 

なぜ黄金比は「美しい」とされるのか?

黄金比が長く愛されてきた理由はいくつもありますが、
代表的なのはこの3つです。

 

① 自然界に存在しているから

オウムガイの殻の渦巻き、
ひまわりの種の配置、
銀河の渦、
植物の葉の付き方…。

 

自然界の中に黄金比に近い構造がたくさんあると言われていて、
それが私たちにとって“本能的に馴染みやすい”と考えられています。

 

② 人が「整っている」と感じやすい比率だから

実験でも、たくさんの長方形から「好きな形」を選んでもらうと
黄金長方形が一番選ばれやすいと言われています。

 

つまり、
美しい形だと自然に感じやすい”比率なんですね。

 

③ 安定感と伸びやかさの絶妙なバランス

正方形は安定して見えますが“動き”はありません。
細長い長方形は動きはありますが“落ち着き”がありません。

 

その中間にある黄金比は、
安定 × 伸びやかさ
のバランスがちょうど良いのです。

 

黄金比はどこに使われている?

この黄金比、使わない手はないですよね。

実は、実際にとても身近な場所に使われています。

 

– クレジットカードや名刺
– iPhone、Googleなどのロゴ
– 美術館や西洋の建築物
– ポスター、パッケージ
– Webデザインのレイアウト
– 写真の構図

 

特に、スマートフォンや家電の長方形デザインは
黄金比に近づけて“違和感のない美しさ”を作っているものが多いです。

 

デザインの世界ではある意味、**共通言語のひとつ**なんですよね。

 

黄金長方形ってどんな形?

黄金長方形とは、
縦横比が「1 : 1.618」になっている長方形です。

 

この長方形の特徴は、
長い辺から同じ長さの正方形を切り取ると、
残りの部分がまた同じ比率(黄金比)を保っていること。

 

この「どれだけ縮小しても同じ比率が続く」という
奇妙な自己相似性が、
数学的にも美しく評価されているポイントです。

 

デザインに黄金比を取り入れるには?

黄金比は「神の比率」と言われることもあり、
見た目のバランスを整えたい時の大きなヒントになります。

 

例えば、

 

– 要素の幅や高さを1:1.618にする
– ロゴのパーツの大きさを黄金比で区切る
– 写真のレイアウトの比を黄金比に
– Webの余白や段組をこの比率で決める

 

「なんだか決まらない…」
「もう一息、整えたい…」

 

そんなときに黄金比を思い出すと、形を決める助けになると思います。

 

まとめ

ものの形を決める際、とくに美しい形を考えるにあたっては、比率というものも重要になってきます。

 

内部に部品を含む製品であっても、コンピュータ化や小型化が進んだことにより、

外観が必ずしも内部機構の制約を受けなくなり、形を決める根拠を失われ、形を決めにくくなるという側面も出てきます。

 

皆さんも、ものの形に悩むときには、この黄金比を思い出して、寸法や要素の配置を考えてみてくださいね。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

それではまたお会いしましょう。

atsumo

理工系の学部を卒業し、メーカーの生産技術職を経てデザインの道に進み、工業デザインとUI・UXデザインを経験しました。僕と同じような人がデザイナーやクリエイターを目指したり制作活動をすることの力になりたいと思っています。

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