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「かたち」についてまとめてみました

かたち

 

atsumo
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こんにちは、atsumoです。

 

今回は、形の考えかたについて。

 

デザイン、絵画、彫刻、建築において

形をつくる際に考えうる要素として、形態、色彩、素材、空間があります。

 

形態とは、その名のとおり「形」で、フォルムともいいます。

 

こちらでは、そんな形の種類や役割、形を考える際の手法についてまとめていきます。

 

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幾何学形態と特徴・効果

まずは、もっともシンプル、幾何学図形です。

面であれば、円、正方形、三角形など、立体であれば、球や立方体、円錐などがあります。

数学でも定義ができる、きっちりとした形です。

 

幾何学形態を多用した装飾様式として、1900年代初期に流行したアール・デコが有名ですが、

現代アートや建築の中でも広く採用されています。

 

その特徴はまとめると以下のようになります。

 

秩序だった印象を与える

幾何学形態は、基本的な形状やパターンを用するため、単純で秩序だった印象を与えます。

整然さをもった印象をとも言えます。

 

規則性と一貫性をもつ

幾何学形態は規則的なパターンや対称性を示すことがあるため、観察者に安定感や予測可能性を与えます。

 

力強く堅牢な印象を与える

幾何学形態は、その構造や明確な形状から、力強さや安定感を示します。

これは建築物や構造物などでよく確認できます。

シンプルなものほど壊れる箇所が少ないですし、構造の強度もありますよね。

 

抽象的で現代的な印象を与える

幾何学形態は抽象的な要素を持ち、現代的な印象を与えることがあります。

現代においてはシンプルなものが好まれやすいですが、情報にあふれ忙しくなる生活において、なるべく余分な情報をそぎ落とそうとした結果なのかもしれません。

 

パターンと反復性を持つ

幾何学形態はパターンや反復との相性が良く、視覚的なリズムや動きを生み出して

見る者の注意を引きつけることができます。

 

自然形態と特徴・効果

次に、自然形態です。

自然形態には無生物のものと生物のものがあります。

 

無生物のものとは、砂、石、岩、山、大地、川、湖、海、火などです。

生物は、植物と動物、さらに細かい分類ができます。

 

自然形態には、この宇宙の物理的な法則が関係しています。

 

また、自然形態をモチーフとした装飾様式としては、19世紀末~20世紀初頭に流行したアール・ヌーヴォーが有名です。

大量生産との相性が悪く衰退してしまったとされていますが、その魅力は変わりません。

 

その特徴はまとめると以下のようになります。

 

有機的な美しさを持つ

自然形態は、生物や植物の形態、山や川の地形、雲や波のパターンなど、自然の美しさを反映しています。

これらは自然の摂理やバランスに基づいており、観察者に深い感動を与えます。

 

柔軟性と変化性を有する

自然形態は柔軟で変化に富んだ特性を持っています。

ベースとする植物の成長や水の流れなどは自然界のプロセスによって形成されているため、

一定のパターンや形状に固執せず、常に変化しています。

 

生命力と活力を象徴する

自然形態は、生物の成長や生息環境と密接に関連しており、生命力や活力を象徴することがあります。

 

バランスと調和を保つ

自然環境や生態系は、複雑な相互関係の中でバランスを保ち、調和しています。

自然形態は、そのバランスの美しさを表現することができます。

 

癒しや安らぎの効果がある

自然の景色や形態は、ストレスを和らげ、心身をリフレッシュさせる効果があるとされており、

観察者に癒しや安らぎをもたらす効果があります。

 

抽象形態と特徴・効果

抽象的な図形は、最近のグラフィックデザインやアート作品などでよく目にするかと思います。

波形、曲線、スパイラルなどの抽象的な形のほか、

何らかのもののシンボルやアイコン(星、ハート、円環など)もこれにあたります。

その特徴はまとめると以下のようになります。

 

自由さと柔軟性を表現する

具体的な形状や物事に拘束されない自由さを表現します。

そのため、柔軟性や自由度が感じられ、創造性が刺激されます。

 

深層の意図や感情の表現

抽象図形は深層の意図や感情を表現する手段としてよく使用されます。

色彩や形状、配置などが組み合わせて、観察者に特定の感情や思考を喚起させることができます。

 

不確実性や解釈の余地がある

抽象図形は明確な形状や目的を持たないため、観察者に対して解釈の余地を残します。

それにより、人によっては同じかたちに異なる意味や印象を感じることがあります。

 

現代性と革新性

抽象図形は、現代的で革新的な印象を与えます。

その抽象性と独創性は、時代の先端にある芸術やデザインの一部として広く採用されています。

最近のグラフィックデザインで抽象図形が多用されているのも、モダンな印象づけを目的としているのでしょうね。

 

感覚的な体験と美的価値

その色彩や形状、パターンが組み合わさって、見る者に感覚的な楽しみや美的な喜びを与えることがあります。

 

形の生み出しかた

それでは実際に、どのようにかたちを創っていくか(考えてくか)についてまとめます。

 

幾何学図形を操作する

点、線、面、立体という基本的な要素を、

集積、分割、拡大、縮小、変形、異種の組み合わせなどをすることによってさまざまな形態を作ることができます。

 

幾何形態を基本に、テイストを加える

幾何形態(幾何学図形・立体)をベースに、イメージや質感などの属性を加えて形をまとめあげるという方法です。

 

幾何形態は、複数の形を合成させたものを利用しても良いです。

 

イメージは、クールな、シャープな、かわいい、などの形容詞と考えるのが良いでしょう。

 

あるイメージを実際に形にするためには、どれだけ「そのイメージを感じる形」についての特徴を分析し、蓄積されているかが重要になってきます。

 

これは時間や手間のかかることですが、このサイトでは、この特徴の分析・蓄積をしていきたいと考えています。

 

atsumo

理工系の学部を卒業し、メーカーの生産技術職を経てデザインの道に進みました。僕と同じような人がデザイナーやクリエイターを目指したり制作活動をすることの力になりたいと思っています。
デザイン全般のお仕事もお待ちしています。

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