こんにちは、atsumoです。
今回のテーマは「味」。
塩味、醤油味、コンソメ味、ソース味、めんたい味・・・
濃い味、薄味などいろいろ・・・
の味とは違った、「味がある」の「味」です。
まわりくどい笑
何気なくよく使われる表現と思いますが、一体人はどんなものに味を感じるのか。
僕たちはその正体がわかって初めて取り入れることができるのです。
それでは、味の正体について考えていきたいと思います。
いろいろな味
味のつく言葉って、他にもありそうな気がします。
そこから何かヒントを得られるのではないでしょうか。
思いつくところですと、
意味、地味、正味、不気味など・・・
他にもありましたか?
味という言葉は、雰囲気など、目には見えないながら奥行きや深みなどの広がりのあるものを意味しているような感じがしますね。
英語って、1つの単語が表すスケールが大きいと思っていたのですが、こうして考えると日本語も負けてないですよね。
味があるもの その1
では実際に、僕が味があると思うものを想像してあげてみます。
・少し錆びのついた金属製品
例えば、ポスト、ライト、家電など
・光沢があったり、深みのある色の木製の家具(傷がついててもよし)
・プリントがところどころひび割れていたり剥がれたTシャツ
・光沢の出ている革製品
・塗装が薄くなったり、少し剥げているもの
・ボディの塗装が剥げたギター
・・・これ正解というくらい、めちゃくちゃかっこいいんですよね!!
みなさんは他にも思いつきましたか?
味のあるものをあげているなか、2つのポイントを見つけました。
一つは、見て、触れることで時間の経過を感じるもの。
さび、剥がれ、ひび割れ、つや、色落ち、色の沈着など。
先ほど書いたように、時間も目には見えないけれど、概念として存在するものですよね。
もう一つは、それでもまだ使えるというもの!
見た目が古くなっただけでなく、機能も失い使えなくなってしまった物はさすがに、味どうこうではなくなってしまう気がするのです。
味があるもの その2
一旦ここまで考えたあと、もう一つ味のあるものを見つけました。
器です。
先日ふらっとギャラリーに立ち寄ったとき、
広く、静かな空間に置かれている小さな器に引き込まれました。
決してキラキラ、つるつる、ぴかぴかしているわけではないのですが、つい手にとってしまうような魅力。
あのとき僕が感じていたのはまさしく味です。
小さく、歪な形をしながら、そこにたくましく存在している。
日本独特のわびさびの考えにも通じる、不完全さの中にある美しさを感じました。
きっとこれらの器はおとなしそうに見えて、確かに人の心を動かすように作られたのでしょう。かなりのやり手です。
まだ理解しきれていませんが、
見る人が、「人が作ったんだ」と感じられることで、味が広がるのかも。
しかし、それだけでなく、1の味を分析して抽出される要素が、形状など全体に落とし込まれている気がします。
奥が深そう・・・
【まとめ】味の正体
僕たちは
・時間の経過を感じ、
・機能を維持したもの
に「味」を感じるのではないでしょうか。
・歪さ
・控えめさ、静かさを感じるもの
であることも関係していると思われますが、さらなる深掘りが必要そうです。
時間経過は雨風などによる浸食や、人の生活の中での変化の跡から感じ取られるもの。
これを意図的に施す場合、置かれる環境や実際の使われ方から適切な方法を導いた上で、ぴったり合った場所に施す必要があるでしょう。
脱色や着色、ダメージ加工などの人工的な「味」は自然な流れで出た「味」には勝てない気がしますね。
いかがでしたでしょうか。
味のあるものって、語らずとも伝わってくる強さがあって、カッコいいですね。
そういう意味で、「味」は「(語らない)ストーリー」とも訳せるのではないでしょうか。
僕も味のある人間になりたいものですね。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
またお会いしましょう!