なんか、この状況シュール・・・
など、シュールという言葉って案外使い勝手が良く、会話に登場ことも多いと思います。
ただ、この言葉、人に説明しようとすると難しいですよね。
今回は、そんな時のために、シュールについてまとめてみたいと思います。
シュールとは
ご存知の方も多いかもしれませんが、シュールはシュールレアリスムという言葉の略語です。
シュールレアリスムとは、「超現実的」を表すフランス語の言葉です。
フランスのプルトンという画家によって広められた言葉であり、
ブルトンは、理性によって支配された現実世界ではなく、夢・幻想など潜在意識的な世界を表現することで人間の開放を目指すという思想を「シュールレアリスム宣言」として発表したのだそうです。
「超現実的」の超と現実の関係は、現実を超えるという意味ではなく、今目に見えている現実よりもさらに現実的ということを表しているようです。
日本では単に現実離れというニュアンスで使われていますが、もともとは深い言葉なんですね。
日本で「シュール」という言葉で表現する分には、そこまでは複雑に考える必要はないかと思います。
日本でのシュール
日本では、お笑いやバラエティ番組などでよく耳にする言葉だと思います。
現代の笑いにはないと物足りないものかと思います。
お笑いの世界におけるシュールという言葉は、通常の常識や論理から外れた、不条理で奇妙な要素を含んだスタイルやアプローチを指すときに使われます。
ありふれた状況の中で、ありえない出来事や人物を再現するということも多いですよね。
その他にも不条理な物語(プロット)、意外な展開などを用いて笑いを誘います。
そこには斬新さに対する驚きや発見があり、発想に感動することすらありますよね。
シュールの効果
シュールなものは、想像力や知覚の境界を超えるような効果を持ちます。
具体的にどのような効果があるのかを以下にまとめていきます。
視覚的な魅力とインパクトを発揮する
シュールなものはしばしば視覚的な魅力やインパクトを持っています。
中には色彩によるものもあるかもしれません。
その奇妙さや非現実性が、観客の目を引き、長く記憶に残る印象を与えることがあります。
驚きと興奮をもたらす
上の項目と関連しますが、通常の現実や期待を裏切る要素を含むため、観客や観察者は驚きや興奮を感じることがあります。
予測不可能性や意外性はシュールなものの魅力の一部ですね。
創造性と想像力を刺激する
シュールなものは、しばしば一般的な論理や常識から外れたアイデアやイメージを提示します。
これによって観客や鑑賞者の想像力や創造性が刺激され、新しい視点やアイデアが生まれる可能性があります。
制作のなかで行き詰ったときは、シュール作品の展覧会に行ってみるとよいかもしれません。
コミュニケーションのきっかけとなる
観客や鑑賞者とのコミュニケーションの契機となるという観点もあります。
不思議さや不条理さについての議論や考察が生まれ、新しいアイデアや見解が共有されることがあります。
社会や文化への反映
シュールなものは社会や文化の不条理さなどの側面を風刺したり、問いかけたりすることがあります。
シュールな作品や表現はしばしば社会的な議論や反省のきっかけとなります。
こうしたように、シュールなものは芸術や文化、哲学などさまざまな分野に関係があり、重要な役割を果たしています。
その不思議さや独創性は、人々の心を捉え、新しい視点や洞察をもたらすることがあります。
まとめ
シュールという言葉はよく聞きますが、たくさんの効果があることが分かったかと思います。
もしシュールな作品を目にする機会があれば、思い出して観察に役立てていただけると嬉しいです。
それでは、最後まで読んでくださってありがとうございました!