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重厚感ってなんだろう?存在感が生まれる“どっしりデザイン”の秘密

印象
この記事は約5分で読めます。

こんにちは、アツシです。

今回のテーマは「重厚感」です。

 

みなさんも、金属や家具、建物を見て「この感じ、なんか重厚だなぁ…」と思ったことがあるんじゃないでしょうか。

 

なんとなく“かっこいい”とか“安心する”とか、
いい意味で使われる言葉なんですけど、
いざ説明しようとすると意外と難しいんですよね。

 

今日は、この「重厚感ってなんなの?」を
僕なりに言葉にしてみたいと思います。

 

よろしくお願いします。

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「重厚感」ってどういうこと?

辞書的には“重々しくて落ち着いているさま”みたいな意味ですが、
僕はもう少し感覚的にこう思っています。

 

「ちょっとやそっとじゃ動かない雰囲気があるもの」

 

とか、

 

「中身がぎゅっと詰まっていそう」

 

とか。

 

実際に触って確かめたわけじゃないのに、
なぜか“しっかりしてる”と感じられる不思議な感覚。

 

重厚感にはそんな“想像させる力”があるように思います。

「重」の印象

まずは「重い」というイメージから。

 

重いものって、押してもなかなか動かないし、安定していて、ちょっと威厳すらありますよね。

 

・ゆっくり落ち着いた人

・ずんと構えた建物

・とにかく硬そうな金属

 

こういう“揺るぎにくいもの”に重厚感は宿ります。

「厚」の印象

つぎに「厚い」。

これはもうそのまま“密度の高さ”です。

 

薄いとどうしても軽く見えるし、中身がスカスカなんじゃないかって疑いたくなりますが、厚いものは違います。

 

ぎっしり詰まっていて、頼り甲斐がありそうで、落ち着いて見える。

 

薄い板より分厚い木材の方が安心できるように、
厚みはそのまま“実在感”と結びついている感じがします。

重厚感を出す方法(実践編)

ここからは、デザインや造形で
重厚感を“つくる”ための具体的なポイントを紹介します。

① 金属のような質感をつくる

金属って、見ただけで重厚な印象がありますよね。

 

・密度が高そう

・硬そう

・光沢が深い

 

特に、ギラギラではなく“鈍い反射” は重厚感の味方です。

 

光を跳ね返しすぎると派手になってしまうので、
落ち着いた反射を意識すると大人っぽい雰囲気になります。

② 形を“安定する形”にする(台形など)

下に向かって広がる形は“重心が低い”ので、自然と安定して見えます。

 

逆に、上に向かって細くなる形はちょっと軽やかになります。

 

・家具
・建物
・器
・彫刻

 

どのジャンルでも、安定=重厚です。

③ ハリのある曲線を描く

これは“中身が詰まっている感”を出すのにすごく効きます。

 

膨らんだ果物みたいに、内側から外へ押されて形ができていると、密度の高さが自然に伝わってきます。

 

直線だけで構成すると、どうしても“薄さ”や“軽さ”が目立ちがちです。

④ 色を暗めにする

色は印象を一瞬で決める要素。

暗い色は“深さ”や“質量”をイメージさせます。

 

・黒
・チャコール
・深い紺
・ワインレッド

 

こういう色味は、それだけで重厚寄りになります。

⑤ 太い線・太い輪郭を使う

細い線は繊細、太い線は力強い。

 

線の太さだけでも印象がものすごく変わります。

 

ロゴでもイラストでも、輪郭を太くするだけで「しっかり感」が増します。

⑥ 大きい“面”をつくる

広い面は、それだけで重さを感じさせます。

 

・分割しすぎない
・面積を大きく取る
・細かい情報を増やしすぎない

 

大きな面があると“どん”と構える感じが出て、重厚感が増します。

⑦ ディテール(細かさ)を減らす

意外と重要なのがこれ。

細かいものは、どうしても“軽やか”になるんです。

 

重厚感を出したいときは、むしろディテールは少なめにした方がいい。

 

“シンプル × 厚み × 面積”
は重厚感の王道です。

⑧ 素材の“厚み”を見せる

視覚的に厚みが見えると、それだけでどっしりします。

 

・金属板の断面をあえて見せる
・木材の厚みを隠さない
・ガラスの縁を太めにする

 

触らなくても“分厚いんだな”と分かる状態にするのがポイントです。

⑨ 陰影を深くする

影が深いものって“重さで沈んでる”感じがあります。

 

パキッとした影より、
ゆっくり落ちる深い影のほうが重厚に寄ります。

⑩ 揺れない構図にする

構図も印象を決める大事な部分。

 

・中央配置
・左右対称
・低い重心

 

これらは、見ていて安心できる構図。

 

逆に動く構図(斜めや偏り)は
軽やかで“遊び”のほうに寄ります。

 

重厚にしたいときは、揺れない配置が合います。

 

重厚感って、一言でいうと?

僕なりにまとめると、
「揺らがず、たっぷりした存在感があること。」

 

実際の重さじゃなくて、
“そう見える要素”が合わさって生まれる印象なんだと思います。

 

人でも物でも、
どっしり構えているものって、やっぱりかっこいいですよね。

まとめ

今回は「重厚感」について掘り下げてみました。

 

重厚なものは、

・安心できて
・頼もしくて
・じんわり存在感があって

見ているだけで落ち着くものが多いです。

 

デザインに説得力を持たせたいとき、
“重厚感”は強い味方になってくれると思います。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。
またお会いしましょう。

 

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アツシ

理工系の学部を卒業し、メーカーの生産技術職を経てデザインの道に進み、工業デザインとUI・UXデザインを経験しました。僕と同じような人がデザイナーやクリエイターを目指したり制作活動をすることの力になりたいと思っています。

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記事へのコメント

  1. Bothok Laron より:

    Nice post. I learn something totally new and challenging on websites