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Shall we affordance? アフォーダンスについて。

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こんにちは、atsumoです。

 

今回は、デザイン関連で使われる言葉アフォーダンスとは何かについて紹介したいと思います。

 

専門的な用語でかつその中でも複雑なものですが、わかりやすく説明できればと思います。

それではいってみましょう!

 

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アフォーダンスとは

アフォーダンス(affordance)は、環境やオブジェクトが個体に提供するアクションの可能性のことで、
より簡単にいうと、形や色、素材が持つ、人の行動やものの使われかたを決定づける特徴のことです。

この概念を提唱したのは、心理学者のジェームズ・J・ギブソン。彼は、生物とその環境との相互作用を研究する中で、環境が生物にどのような行動を「許可(afford)」するか、つまり「アフォーダンス」を提供するかに注目しました。

 

例えば、円筒形のものは横に倒すと小さい力だけでタイヤのように転がりますよね。

このとき、円筒形は転がるアフォーダンスを持っているといえます。

角があるような他の形状でも力を加えれば転がせますが、強い力が必要で、ひきずるのみとなってしまったり、「転がす」を目的にした場合はあまり適さないことがわかると思います。

 

他には、ついつい触ってしまうものってありませんか?

梱包用のプチプチマットは、気づくとプチっと潰してしまっているような魅力があります。

この場合は、梱包するという機能とプチプチしてしまうアフォーダンスには関係がありません。

しかし、機能とアフォーダンスが一致した製品はとても使い心地の良いものになります。

 

アフォーダンスが潜んでいる場所

・ついつい握りたくなる取手

・ついつい腰掛けてしまう〇〇

・ついつい破ってしまう〇〇

・ついついものを入れてしまいたくなる投入口(カンのゴミ箱など)

・ついついクリックしたくなるボタン表示

・ついつい通ってしまう道

などなど

 

このように挙げてみると、「気持ちよさ」がキーになる気がしますね。

atsumoの事例

駅で待ち合わせをしている時、広い通路が一本の柱で仕切られ、

このようになっていました(AとBが通路)。

 

僕は、ここでふと通行人を観察しようと思いました。

歩みを止める人はまばらに点在していて、柱の周囲にもいたのですが、結果としては5%ほどの人があえてBの道を通っていました。

 

通行した人は無意識と思いますが、どうやら狭い通路や道は人を通過させるというアフォーダンスがあるようです。

僕もそうなのですが、お店の席に座るときも隅っこに座りたい人もいますよね。

 

このように、アフォーダンスと個人の心理的な傾向によって行動が決まっているようなので、深く調査してみるのもおもしろそうです。

アフォーダンスの重要性

少しアフォーダンスについてイメージができたところで、少し真面目に、アフォーダンスの重要性について押さえておきましょう。

アフォーダンスの概念は、特にプロダクトデザインやインタラクションデザイン、ユーザーインターフェイス(UI)デザインにおいて重視されます。

オブジェクトやUIがユーザーにどのようなアクションを促すかを理解し、それに基づいてデザインすることで、直感的で使いやすい製品やシステムを作ることができます。

【実践】アフォーダンスのデザインへの応用

アフォーダンスは、デザインがユーザーにとって自然で理解しやすいものになるよう導く重要な原則です。

物理的な製品だけでなく、デジタル領域においても、ユーザーが期待するアクションを自然に促すデザインを心がけることが求められます。

それでは最後に、アフォーダンスをあなたの制作物に取り入れるための項目をチェックしましょう!

明確なサイン

ユーザーが何をすべきか理解できるよう、オブジェクトやUIのデザインに明確な指示を記します。

直感的なインターフェース

ユーザーが期待するアクションと一致するように、インターフェースを設計します。

たとえば、スワイプすると次のページに進む、ボタンを押すとアクションが起こるなどで、これらは動作とアクションの結びつきが違和感ないことがわかります。

フィードバックの提供:

ユーザーがアクションを起こしたときに、それが認識され、処理されていることを示すフィードバックを提供することで、ユーザーの理解と満足度を高めることができます。

マウスカーソルを合わせた際に表示されるツールチップやホバー動作、ローディング画面などがこちらにあたります。

反応があることで、使用者の選択や、動作が問題なく正常であることが伝わり、安心感を持って使用していただくことができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

デザインする際には形や素材のアフォーダンスを有効利用したいですね。

世の中にはもしかしたら、見逃されている素晴らしいアフォーダンスがあるのかもしれないです。

 

今回はこの辺で!

最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

またお会いしましょう。

 

 

 

atsumo

理工系の学部を卒業し、メーカーの生産技術職を経てデザインの道に進みました。僕と同じような人がデザイナーやクリエイターを目指したり制作活動をすることの力になりたいと思っています。
デザイン全般のお仕事もお待ちしています。

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