こんにちは、atsumoです。
皆さんは、かたまり感という言葉を聞いたことはありますか?
馴染みのある言葉ではないと思いますが、かたまり感という感はたしかに存在するのです。
ということで、今回はかたまり感の条件や効果についてまとめてみたいと思います。
それではいってみましょう。
かたまり感の定義
かたまり感の意味は、
凝集されている感覚や、どっしり・がっちりとした重厚な印象を多分に感じさせる、というようなニュアンスで漠然と用いられる表現。もっぱら自動車の外観の意匠を評する際に用いられる。かなり抽象的な表現であり、具体的な意味合いは捉えがたく、人によっても微妙にニュアンスが異なり得る。英語ではmassiveという形容が「カタマリ感」に相当するといえる。(Weblio辞書より引用)
とのことです。
まず、聞き慣れない凝集という言葉の意味ですが、散らばったり溶けたりしていたものが、こり固まることだそうです。
まずここに、固まるというワードがあります。
また、散らばっているのではなく集中している様子と、溶けて流れて出ているのではなくしっかり固定されて留まっていることがイメージできます。
これにより、物体そのものには動く様子が見らないか、中心に向かう力によって固まっている様子にすることでかたまり感が出せると思います。
かたまり感の効果
ざっくり言葉の意味が分かったところで、かたまり感にはどんな効果があるのか、確認していきましょう!
かたまり感の具体的な効果としては、次のようなものが考えられます。
安定感と信頼性の演出
物体やデザインに塊感があると、それが頑丈で安定しているように感じられます。これは製品の品質や信頼性を示すのに役立ちます。
存在感の向上
かたまり感のある物体は、空間において存在感があります。
小さな物体が散らばっているよりも、かたまり感のある物体が目を引くことがあります。
デザインの重要性の強調
物体や建築物のデザインにおいて、かたまり感は大きな重要性を持ちます。特にモダンなデザインにおいては、かたまり感を使ってシンプルさや洗練された印象を演出することがあります。
物体やデザインの文脈によるところもありますが、一般的にかたまり感はその存在感や安定感を強調し、視覚的な魅力を高める役割を果たします。
実践!かたまり感の再現
それでは最後に、かたまり感をデザインに取り入れる実践的な方法を紹介したいと思います。
形状の印象を台形に近づける
重い金属のような物質をイメージするとき、基本的に中身がぎっしり詰まっていることを想像すると思います。
そして、そのような重い金属製のものは、安定性を増すために接地部分の面積が大きくとられていることが一般的です。
したがって、かたまり感を演出する際の一つの手段として、形状を台形に近づけることが有効です。
反対に、接地面を小さくすると比較的軽やかな印象になります。
ハリのあるアウトラインにする
こちらは粒感とでもいいましょうか。
かたまり感に関係するものとして、「中身が詰まっている」という要素があります。
果物を想像してもらえるといいと思うのですが、もともと中身が詰まっていますが、さらに成長することにより、ハリのある形をしています。
したがって、外形のアウトラインを直線でなく、すこし曲がった線しハリを再現することもかたまり感の要素の付加に繋がります。
体積を大きくする
粒の大きさでの違いで砂だったり石だったりするように、より大きいものほどかたまりの属性は強まると考えます。
サイズも検討項目の一つとしていただけたらと思います。
(物体の場合)部品同士の隙間を無くす
樹脂製品の場合、二つの筐体部品を組み合わせることがほとんどですが、組み合せ後に生まれる溝=篏合線を可能な限り小さくすることが、かたまり感の演出に効果的です。
ぴったり閉じている感が重要です。
断面の効果を利用する
中身の空洞なものと、中身の詰まったものの断面を想像してみてください。
明確に違いますよね。
基本形状に対し、大胆に削りを入れることで、中身が詰まっていることを演出することが可能です。
光沢のある質感にする
表面に光沢のあるものには金属や、ハリのある物体があります。
逆算し、光沢感を付加することでかたまり感の際現に繋がると考えます。
暗めの色にする
基本的に暗いものは重い印象を与えるので、色を暗くすることも一つの方法です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
かたまり感のある絵やものを作ってみたくなってもらえたら嬉しいです!
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それでは、最後まで読んでくださってありがとうございました!