色は三属性と呼ばれる「色相」「明度」「彩度」という要素から構成されていて、全ての色がこの属性を持っています。
今回は、その中の「明度」についてまとめてみたいと思います。
明度とは
明度(Value)は、色の三属性(色相、明度、彩度)の一つで、明るさに関係する要素です。
明度と彩度は相互に関連しており、最も明度が低いときは彩度も低く、明度を上げていくと途中で彩度は最大になり、さらに明度を上げると彩度は再び下がっていきます。
明度と印象
明度が上限に近づくにつれて明るくなり、下限に近づくにつれて暗くなります。
明度の扱い方
アメリカの画家マンセルによるマンセルシステムにおける明度では、
色みがなく、鮮やかさを持たない無彩色を基準とし、
理想的な黒(光を全部吸収する)を0、理想的な白(光を全部反射する)を10とし、その間の明るさの段階を、感覚の差が等間隔になるように分割して、「10/」「9/」「8/」・・・・・というように表します。
明度が10や0の白と黒は作ることができないので、実用化されている色票では9.5〜1.0が用いられています。
他の属性について
色相についてはこちらにまとめています。
彩度についてはこちらにまとめています。